理学療法士難易度ランキング。合格率89.7%の実態と新卒既卒差

理学療法士難易度

「理学療法士って合格率9割近いって聞くけど、実際どのくらい難しいの?」

リハビリ職の代表格として知られるこの資格、合格率の高さと難易度感にギャップを感じる人も多い。

この記事では理学療法士国家試験合格率・新卒既卒の差・試験形式の3つの視点から整理しました。

2026年2月実施の第61回国家試験の最新データも反映しながら、図解でまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • 理学療法士国家試験の合格率推移【2026年最新】
  • 新卒と既卒で合格率がここまで違う理由
  • 試験の形式と2段階の合格基準
  • 他の医療系国家資格との比較・年収データ
目次

全体合格率は「例年80〜90%」で推移

2026年2月に実施された第61回理学療法士国家試験、合格率は89.7%。
受験者12,436人のうち11,156人が合格しています。

日本理学療法士協会公式より引用

過去を振り返ると、第57回(2022年)は80%を下回る年もあり、直近は上昇傾向で推移していますが・・・
ただしこの数字、新卒と既卒に分けるとまったく違う顔を見せるんです。

新卒と既卒で合格率が激変する【図解】

94.9%
新卒者
約35〜62%
既卒者

※第61回(2026年)新卒者94.9%。既卒者合格率は年度により33.8%〜61.7%と変動が大きい(第59回33.8%、第60回61.7%等)。

新卒者はほぼ95%が合格する一方、既卒者(再受験者)は年度によって3割台〜6割台と大きく変動します。
一度不合格になった人が働きながら再挑戦するケースが多く、学習環境の差がそのまま結果に表れやすい試験と言えるのではないでしょうか。

合格率の推移【図解】

第58回(2023年)約85%
第59回(2024年)89.3%
第60回(2025年)89.6%
第61回(2026年)89.7%

※出典:厚生労働省 各回「理学療法士国家試験の合格発表について」より作成。第57回(2022年)は80%を下回った。

試験の形式と2段階の合格基準

理学療法士国家試験は「一般問題」と「実地問題」の2種類で構成され、合格基準も2段階という特徴的な仕組みになっています。

① 総得点基準

約60%以上

一般問題(1点)+実地問題(3点)の合計

② 実地問題基準

約35%以上

実地問題のみでも一定の得点が必要

総得点で6割を超えていても、実地問題(臨床的な判断力を問う設問)で基準に届かなければ不合格になります。
知識の暗記だけでなく、臨床推論力までバランスよく仕上げる必要がある試験設計と言えるのが特徴ですね。

難易度データ一覧

項目 目安
全体合格率(直近5年) 約80〜90%
出題数 一般問題100問+実地問題100問=計200問
試験時間 午前160分・午後160分の計320分
出題形式 マークシート方式(5択から1〜2つ選択)
新卒合格率 約94〜95%
既卒合格率 約34〜62%

※各種公表データをもとにした目安。年度により変動あり。

出題傾向は「暗記型」から「臨床推論型」へ

第61回(2026年)の試験では、単純な知識暗記に加えて臨床推論力を重視する問題が増加したと分析されています。
ICFの視点を踏まえた統合的理解や、画像・症例提示から評価・治療方針を選択させる設問が目立つ傾向に。

一方で解剖学・生理学・運動学といった基礎科目の過去問ベースの出題も引き続き多く、基礎固めが土台であることに変わりはないです。
「なぜその選択肢が正解・不正解なのか」を説明できる学習が、合否を分ける鍵になってきています。

他の医療系国家資格との比較

資格名 合格率目安 平均年収目安
理学療法士 約80〜90%(新卒約95%) 約450万円台
診療放射線技師 約76〜87% 約550万円
歯科衛生士 約91〜97% 約378〜404万円
管理栄養士 約48〜65%(新卒約80〜96%) 約350〜400万円

※各種公表データをもとにした目安。年度・調査により変動あり。

合格までの3段階ステップ【図解】

1

1〜2年次:基礎知識の定着

解剖学・生理学・運動学など専門基礎分野を確実に理解する時期

2

2〜3年次:知識と実践の結合

臨床実習を通じて、机上の知識を実際の症例と結びつけて応用力を養う

3

最終学年:国家試験形式への適応

過去問・模擬試験を活用し、時間配分と実地問題の解き方に慣れる仕上げ期間

まとめ

理学療法士国家試験、全体の合格率だけ見ると80〜90%と高く、易しい試験に見えるかもしれません。
でも新卒と既卒で30〜60ポイントもの差が出る実態を踏まえると、「養成校でのカリキュラムをどれだけ積み上げられたか」が合否を大きく左右する試験だとわかります。

総得点と実地問題、2つの基準を同時にクリアする必要がある設計も特徴的。
知識の暗記に偏らず、臨床推論力までバランスよく仕上げることが、結局いちばんの近道になりますよ。

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