「管理栄養士って国家資格の中でどのくらい難しいの?」
医療系資格の中では名前がよく知られている割に、実際の難易度感はつかみにくい資格の一つではないでしょうか。
この記事では管理栄養士国家試験を合格率・新卒既卒の差・受験ルートの3つの視点から整理。
2026年3月実施の第40回国家試験の最新データも反映しながら、図解でわかりやすくまとめました。
この記事でわかること
- 管理栄養士国家試験の合格率推移【2026年最新】
- 「合格率47.6%」が新卒既卒でここまで違う理由
- 4年制大学ルートと栄養士+実務経験ルートの違い
- 他の医療系国家資格との難易度・年収比較
全体合格率は「他の医療系資格より低め」
2026年3月に実施された第40回管理栄養士国家試験、全体の合格率は47.6%。
過去5年間で最も低い数字となりました。
看護師(約90%)や医師(約92%)といった他の医療系国家資格と比べると、管理栄養士の合格率は明らかに低いですよね。
その理由は、試験そのものの難しさというより「受験者構成」にあります。
新卒と既卒で合格率が激変する【図解】
第40回(2026年)の内訳を見ると、その差は一目瞭然。
新卒(8,585人)
既卒(2,222人)
既卒(5,120人)
※出典:厚生労働省「第40回管理栄養士国家試験の結果について」(2026年3月発表)
新卒はほぼ8割が合格する一方、既卒(栄養士として実務経験を積んでから受験するルート)は1割前後にとどまります。
つまり「試験自体の難しさ」よりも「学業に専念できる環境かどうか」が合否を大きく左右する試験と言えるのではないでしょうか。
合格率の推移【図解】
※出典:厚生労働省 各回「管理栄養士国家試験の結果について」より作成。年度により変動あり。
難易度データ一覧
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 全体合格率(直近5年) | 約47.6〜65.1% |
| 合格基準 | 200問中120点以上(6割)+禁忌肢の基準あり |
| 新卒合格率 | 約80〜96% |
| 既卒合格率(管理栄養士課程) | 約5〜26% |
| 既卒合格率(栄養士課程) | 約9〜29% |
| 試験時間・出題数 | 200問・約5時間10分(午前午後制) |
※各種公表データをもとにした目安。年度により変動あり。
受験資格ルート早見図
管理栄養士の受験資格は、通学年数と実務経験年数の合計が5年になるよう設計されています。
管理栄養士養成施設(大学等)
卒業と同時に受験資格を取得。最短ルートで合格率も最も高い
栄養士養成施設+実務1年
栄養士資格取得後、1年以上の実務経験で受験資格を得る
栄養士養成施設+実務2年
短大・専門学校(3年制)卒業後、2年以上の実務経験が必要
栄養士養成施設+実務3年
2年制の学校卒業後は3年以上の実務経験が必要。受験資格取得までが最も長い
働きながらの受験は「時間との戦い」
既卒者の合格率が新卒の10分の1近くまで落ち込む最大の理由は、勉強時間の確保の難しさ。
実務経験ルートの受験者は、栄養士として働きながら200問・広範囲の出題範囲をカバーする必要があります。
また管理栄養士養成施設には通信制・夜間部がなく、通学が必須という制約もあります。
そのため育児や仕事と両立しながらの資格取得は、進学ルートの選択肢自体が限られるという構造的な難しさも抱えているのではないでしょうか。
他の医療系国家資格との比較
| 資格名 | 合格率目安 | 平均年収目安 |
|---|---|---|
| 管理栄養士 | 約48〜65%(新卒約80〜96%) | 約350〜400万円 |
| 看護師 | 約90% | 約520万円 |
| 診療放射線技師 | 約76〜87% | 約550万円 |
| 理学療法士 | 約80〜90% | 約450万円台 |
※各種公表データをもとにした目安。年度・調査により変動あり。
年収は勤務先で大きく変わる
介護施設
約260〜380万円
病院
約300〜440万円
食品メーカー
約350〜550万円
公務員
約500〜600万円
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」等をもとにした目安。公務員は勤続年数を重ねた場合の水準。
まとめ
管理栄養士国家試験、全体の合格率だけを見ると他の医療系資格より低く見えます。
でもその実態は「試験自体の難しさ」より「新卒か既卒か」という受験者属性の差が合否を大きく左右する試験。
確実な合格を目指すなら4年制の管理栄養士養成施設から新卒で受験するのが最短ルートです。
働きながら目指す場合は、限られた時間の中でいかに効率よく学習を進められるかが合格の鍵になりますよ。

